LGBT理解増進法案に関連して、女性トイレや浴場の女湯についての意見が百花繚乱の昨今です。
随分古い話で恐縮ですが、貴takaの体験をお話いたします。
16年ほど前に大阪港を見下ろす55階建のビルの中で、新春占いイベントに参加した時のことです。
このビルはバブルの崩壊とともに不良債権化しており、多くのテナントが退去しておりガラガラの状態でした。
占いイベント会場は40数階で、閉店したばかりのレストランでした。
10分間の小休憩時に、会場近くのトイレに行ったときのことです。
女性トイレは大阪港を眼下に見下ろせる場所にあり、きれいに磨かれた窓ガラスを通して、これから始まるであろう消防チームの放水ショーの準備が見えました。
そこへ70歳前後の一組の「老夫婦」がトイレに入って来ました。
「老夫婦」の夫は首からカメラを下げています。
え? なんでおじいさんがおばあさんと一緒に女性トイレに入ってくんの?
貴takaもびっくりしましたが、鉢合わせて「老夫婦」もびっくりしています。
おじいさんが言いました。
「女性トイレから消防の放水ショーがバッチリ見える。写真を撮るだけだから入っていいかね?」
貴takaは頭の中でいろいろ考えました。
いや、理由はともかく男性がカメラ持って女性トイレに入ってくるのはそれだけで痴漢とみなされるでしょ
そもそもなんで男のあんたが女性トイレから景色が見えることを知ってんの
貴takaはすぐにトイレを出るけど、直後に事情を知らない女性が入ってきたら驚いて騒ぎになるよ
許可はできないよね、この時点で通報だよね、えーと、非常ボタンはどこかな?
私が固まって返事をしないので、おばあさんがおじいさんを制して出ていきました。
貴takaはすぐにトイレを出てイベント会場に戻ったけれど、たぶんあの様子ではこっそり女性トイレに入って行ったでしょう。
(しばらく女性トイレの入り口に留まっていたしね)
ここのトイレに潜む恐怖を実感して今でもモヤモヤしています。
なぜならこのトイレには非常ボタンがなかったのです。
「異常事態が発生したら、1階の保安室に連絡して下さい」
という張り紙だけがあったからです。
このトイレ40数階にあるんですけどー!
不審者に襲われても自力で1階まで行けって、もうホラーですってばー!!
テナントガラガラで他に助けてくれそうな人もいないんですけどー!!!
防犯や防災への配慮のなさに唖然とする“ご立派なビル”でした。
その後そのビルに行く用事はありませんが、さすがに今は非常ベルくらいは設置されているのではないかと思いますが。
貴takaはLGBへの理解は出来ても、TQへの理解には自信ありません。