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ユングさんとタロットカード

2019/08/29
さーて、ユングさんのおばけ本の続きです。
あれからユングさんのイラストと日本語訳の本文を交互に参照しながら読書を続けてまいりましたが、もう無理しないことにしました。
シンプルに絵を眺めて「ほうほう、タロットカードとユングさんの絵はなかなかに共通する部分があるなぁ〜」と感心したところでこのおばけ本を閉じることにしました。
どう共通するかということろを、ちょっとご紹介します。


これがユングさんの描いた絵です。
↓ね、これなんか小アルカナの「ワンドのエース」みたいでしょう。
タロットのワンドは、棍棒で描かれることが多いのですが、上へと成長していく「樹木」のシンボルです。
このユングさんの描いた木はしっかりと大地に根が張り、左右対称で均整が取れた枝ぶりです。
成長してゆくことに微塵の疑いを持つことなく、真っ直ぐ上を目指しています。
未来や希望を示唆するワンドのイメージに重なります。


さて次の絵です。↓
構図はまさしく「審判」ですね。
天空に大きな光の球が浮かび、下界をあまねく照らしています。
光の球は太陽とは限りません。
そして光の球に近接して人の姿が描かれていますが、この人物と球の光は同じ意志を持っているように見えます。
でも下界の人間たちは光も人物も見えてはいません。
しかし天の意志というのは存在するのです。
見えないだけでいつでも、誰にとっても、真理や真実ははっきりと存在するのです。
これが「審判」の意味。
タロットカードでは雲の合間から天使がラッパを吹いているように描かれることが多いです。


では次に行きましょう。
↓ 何に見えますか?
二本の柱の真ん中に描かれた女性とおぼしき人物、そして月。
そう「女教皇」ですね。
二本の柱が示すものは無慈悲なまでの神聖さを、月はベールに閉ざされた神秘性を表しています。
天上界と地上界をつなぐ高貴な女性はかぐや姫のイメージとも重なります。
必ずしも女性であることは重要ではありませんが、少なくとも男性の持つイメージではこの役割は果たせないのです。


↓ 次はこれ。
↑ この構図は「節制」と共通しています。
大自然の中に一人立つ羽根を広げた人物、そして両手を胸の位置で交差しています。
手の中にはなにやら光る物体が見えます。
「節制」は錬金術と深い関わりがあり、人間を越えた力によってある物質を別の物質に変化・変容させる意味があります。
人物の光背と広げた羽が、この人物が人間ではないか、特殊な力を持っていることを示しています。


↓ これはいかが?
画像が小さくて少しわかりにくいかもしれませんが、真ん中に花芯のようなものがあり周囲に4人の人物。
構図的には「世界」のカードと同じです。
世界は中心の輝き(光)から周囲に放射状に広がってゆき、広がった先々で他の世界とつながっていくのです。


↓ タロットカードにはありませんが、最後はこの絵をご紹介したいと思います。
剣を持った若者(英雄)がドラゴンを対峙している絵です。
ドラゴン退治のお話しは神話として世界中に存在していますね。
それは現代でも映画やゲームなどで受け継がれています。

日本にもドラゴン退治のお話しがありますよ。
古事記の中でスサノオノミコトがヤマタノオロチを退治しています。
課題に取り組んで人としての成長を果たすというテーマがこのドラゴン退治のお話しの骨子ですから、洋の東西を問わず同じようなお話しが存在しているのです。


少し専門的な話になりますが、ユングさんは「集合的無意識」という言葉を残しています。
無意識の領域には、個人的な体験とは関係なく人間が原始的に持っているイメージというのがあり、それを指した言葉です。
たとえば神様のイメージであったり、天国や地獄のイメージなど洋の東西を問わず、誰もがほぼ共通して心に思い描くイメージのことです。

こういったイメージの集大成がタロットにつながっているのだろうな、と考えると感慨深いものがあります。
西洋占星術やタロット占いをなさる方は、ユングさんの本などご覧になると新しい発見が得られると思いますよ。

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