その日は姫路の駅ビルでの鑑定でした。
鑑定が終わってJRの新快速で大阪に帰ろうとしたときです。
姫路駅のホームがいつもより混んでいると思ったら、信号トラブルのためにダイヤが8分遅れとなっていました。
仕方ないな、でも乗車したら大阪駅までは1時間の道程です。
これが最初の不幸の始まり。
8分ほど遅れて列車は発車。
先行の列車が詰まっているのでスピードが出ていませんでしたが、やがて二つ目の駅に停車したまま出発しなくなりました。
ほどなくして車内アナウンスが聞こえて来ました。
走行中に異音を検知したので確認をすること、運転再開までの時間が未定であること、急ぐ人は次発の快速(違うホーム発)に乗り換えるようにとのことでした。
ただでさえ定刻より遅れているのに、踏んだり蹴ったりです。
仕方ないな、でも乗車したら1時間以内には大阪に着くよね。
これが続きの不幸。
走ってホームを移動して快速電車に乗ったので、なんとか座れてよかった。
隣に座った会社員が焼肉臭いけどガマンガマン。
車窓から外を見ながら、あぁ明石海峡大橋がライトアップされてる、きれい〜、と思ったら、突然車内に鳴り響く大きな警告音。
その直後に列車は線路上で突然停止。
もう一つ不幸が残っていたようです。
車内アナウンスによると、先方の踏み切りに人が立ち入ったので緊急停止信号が発せられたとのこと。
安全確認のために、しばらく停車するとのことでした。
えぇ〜っ、こんなときにぃ!?
仕方ないことだとは思うけどさ、絶対に大阪駅には着くよね!?
やがて列車は再び動き出し、途中の駅で新快速に乗り換えて、通常より40分ほど遅れて大阪駅に到着しました。
アクシデントが起こった時、2度あることは3度あるとはよく言ったものです。
大阪駅に着くというだけの望みが、ほんの20分の間に立て続けに3度も打ち砕かれそうになったのです。
この度重なる不幸が、ゴールの大阪駅に到着したときには、シンプルなドラマを盛り上げるスパイスになったのでした。
ふぅ〜…