多くの人が占いと予言を混同しています。
確かにどちらも未来の出来事について語る部分では同じですが、大きく異なる点があります。
この違いについて、貴takaなりに解説します。
まずウィキペディアでは下記のように記載されています。
「予言(よげん、英: prediction)とは、ある物事についてその実現に先立ち「あらかじめ言明すること」である。」
「占い(うらない)とは様々な方法で、人の心の内や運勢や未来など、直接観察することのできないものについて判断、予言することや、その方法をいう。」
つまり予言は「未来を語る」ことで、占いは「語られた未来について判断する」ものであることです。
そして予言はいわば独り言ですが、占いには「語る相手」がいるのです。
ちなみに同じ出来事に対しても「語る相手」が異なれば、おのずと判断やアドバイスも異なります。
だって「語る相手」のために占うのですから。
う~んと昔、占いの初期は天候や戦争の勝敗、収穫の多寡など、今でいう「予言」に近い事柄を占っていたようです。
それは個々人のための占いではなく、王様・皇帝など統治者のための特別なものでした。
火山の噴火や飢饉が来るという「予言」は、統治者が政治的判断を下すための材料だったのです。
統治者が占い師にとっての「語る相手」だったのです。
ここが予言・予言者と、占い・占い師の大きな違いでしょう。
ですから占い師のマナーとして、語る相手がいなかったり、求められていないにも関わらず一方的に占うということは非常にはばかられることです。
占いのキャッチコピーに「黙って座ればピタリと当たる」というものがありますが、対面しただけで「あなたは~ね、こうしなさい」なんて言われたら気分悪いですよね。
占いの世界でも世間一般の常識は必要とされるんです。